ブリエニュース　2009年12月冬号

～ようこそ、グラスルームへ～
 

クライアント様のお名前をお呼びさせていただいて、スリッパへ履き替えていただいて左側にお進みいただくとその部屋はございます。そこが、グラスルームのリーフとフラワーです。このお部屋では、歯科医院なのですが、不思議なことに歯を削らない空間・・・アロマのすてきな香りやリラックスできるBGM、窓から見える中庭とドキドキ、びくびくではなく、ゆったり落ち着いた空間になっておりす。グラスルームでは、主にムシ歯と歯周病の予防のためや、定期的なクリーニングのメンテナンスやフッ素塗布、ブラシング指導、歯周病でお困りの方の口腔ケア、ご相談、ホワイトニングなどを歯科衛生士が担当制で行っています。

今回はグラスルームで行っています、『フッ素塗布』についてお話します。

【フッ素ってなあに？】

フッ素は、歯の質を強くする自然元素のひとるです。
フッ素は、毎日の食事を通して、私たちの体に接種されている必須栄養素のひとつでもあり、歯質を強化する効力が高いことから、世界各国で虫歯予防に利用されています。



【フッ素の働き】

☆歯の表面のエナメル質を強化し、酸に溶けにくい強い歯を作ります。
フッ素はエナメル質表面の成分（水酸基、炭酸基、マグネシウムなど）と入れ替わり、安定した結晶構造へと作り変えます。
このことにより、エナメル質表面の結晶は、元の状態よりも虫歯菌の出す酸に溶けにく強い力に変わります。

☆再石灰化の促進・虫歯菌の活動を抑制します。
図A:虫歯菌の初期段階には、脱灰部分が白い斑点として現れますが、この場合に、フッ素があれば、再石灰化が促進され、脱灰部分の修復が行われます。また、図B:フッ素自身が虫歯菌い対して抗菌力をもっているので、虫歯菌の活動も抑制します。



このように、フッ素は歯に良いものです。グラスルームでは、PMTC(クリーニング）の後に、歯面に塗布することを行っています。ぜひ、「フッ素塗ってください。」とご希望をお伝えください。

歯科衛生士　安部

 

院内勉強会　Part3　「義歯」について
 

　歯を失うと、何らかの方法でもとのように噛めるように、その部分を補う必要があります。これを「入れ歯」といい、歯科では「義歯」と呼んでいます。五指の種類には、歯の一部が残っていて、それに留め金をかける「部分入れ歯（有床局部義歯）」と歯が全くない時に使う「総入れ歯（総義歯）」があります。

　総入れ歯は、上あご用の入れ歯と下あご用の入れ歯に分かれます。どちらも人口歯と人口歯を支える義歯床（床）で構成されていますが、上あご用の粘膜にぴったりと吸着するのもので、口を開けたりものを食べたりするときに入れ歯が落ちないように、口蓋部で安定させています。

　下あごの入れ歯は、人口歯と床の他に、残っている歯に引っかけるための、クラスぷ（ばね）とバーがついています。

今のところ、人の歯に使われるのは、レジン・セラミック（陶材）、奥歯には金属がつかわれることもあります。床や口蓋部には金属かレジンがつかわれます。また、部分入れ歯に使う金属は、金合金、コバルトクロム合金、チタンなどです。

健康保険の総入れ歯はプラスチックのものしかありませんが、保険外の場合は、種類も豊富で、歯科医院によってさまざまなタイプがあります。

＊保険適用の総入れ歯は、義歯床がプラスチックでできています。プラスチックの総入れ歯は分厚くなりやすかったり、安定せずに違和感が強くなりやすかったりすることがありますが、料金が安く修理がしやすいというメリットもあります。

＊保険適用外では、金属床義歯・シリコーン義歯・アタッチメント義歯・インプラント義歯等、様々なものがあります。



金属床義歯とは
義歯床が、金・プラチナ・ステンレスメッシュ・純チタン・チタン合金・コバルトクロム等でできています。入れ歯を薄くすることができるので、しゃべりやすかったり、違和感が少ない入れ歯を創る可能性が高くなります。ただし、修理が難しく、非常に高価な面があります。

シリコーン義歯とは
義歯床の一部がシリコーンでできています。歯茎んの座布団、硬い入れ歯と歯茎の間でクッションの役割を果たし、デリケートな歯茎を優しく保護します。値段が高く、汚れが付きやすいという欠点があります。

アタッチメント義歯とは
入れ歯と残っている歯のそれぞれに磁石を取り付けることによって、入れ歯の安定感や物をかむ能力を高めます。根っこしか残っていない歯を抜かずに利用できるので咬みごたえが良く、クラスプ（留め金）がないので見た目が良いです。

お口の中の事で気になること・心配な事などございましたら、お気軽にお尋ねください。

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スタッフ一同