第14回「チーム医療」!! Briller Academia

第14回「チーム医療」!!

歯科医療の本質である!! チームワークとは、「同じ目標に向かって、異なった能力を持つ者たちが、知恵と力を合わせて協働すること」である自分一人でできそうもない場合には他の人の力を借りる。一方、自分だけでできる仕事をわざわざ集団で行うと、効率が悪く、ストレスも高い活動になる。どんな人とチームを組むのが適切なのか、どのような役割分担をするべきなのかといったチーム作り(チーミング)が、チームワークを成功させるための実質的な技術となる。しかし、素晴らしい能力を持ったものが集まっただけでは、チームワークは上手くいかない。自分の能力と限界を心得て、チーム構成員それぞれの能力と限界を知っておく必要がある。チーム過程が展開するに従って、互いに確認して、限界に突き当たって成長する。自分自身もチーム活動の中で新たな自分を発見し、隠された能力を発現する。チームワークをしようとする者自身が自分なりの能力や得意技を持っていないと、チームの仲間と認めてもらえない。同時に、自分の限界を知って、他のチーム構成員を尊敬できないと、力を合わせることができない。     チームワークや連携に関する不満は、「自分たちのことを理解してくれない、自分たちを有効に利用していない」という場合が多いと推測する。人は相手のことをそれほど知らないし、知ろうとするゆとりを持っていないのが現実。連携活動の前に、自分が何をしていて、何に困っていて、何をしたいと思っているのかなど、最初から見返りを求めず、自らの情報発信、連絡を行うことが大切である。状況変化が生じたとき、新しいプログラムや活動の際に声がかかり、チームが開始される。その活動によって互いの理解が進むことになり、初めて有機的な連携が成立する。会議を開き、マニュアルを確認しなくても、息を合わせて活動できる統合されたチームに至るのは、長年同じメンバーで苦労をともにしてきた場合など、非常に限られてくる。チームは生き物のように、動き回って新陳代謝している間だけ、外界に適切に反応する。   チームを運営する際に重要な要素として、共通する目的と目標、人材選定と教育、コミュニケーションなどがある。これらを具体的に定めているのは、チームが有する規定やルールである。文章化されていることもあれば、暗黙の了解のままになっていることもある。チーム連携に求められる機能は、その集団の目的を遂行することのほか、その集団を安全に維持することでもある。この2つの機能を果たすためのルールも必要である。大まかなルールは文章化して共有するにしても、日常的な細かい活動まで規定されると動きが取れなくなる。チーム構成員を信頼する態度の大切である。どの程度まで規定するのか、ルールを柔軟に変更するための規定も必要である。強力なリーダーがまとめている場合、リーダー自身が不文律となって非常に有効です。その分、チーム全体が成熟しない理由となることも多く、それまで体験していない危機や、リーダー喪失の際に、改めてチームワークが問われることになる。 (野中猛 多職種連携の技術 2014) 戻る
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