院長先生のちょっといい話 Blog

奈良の歯医者が考える矯正歯科治療!!

皆様、こんにちは奈良県上牧町のかつらぎ歯科医院の院長です。 最近、どんな歯科医院でもやり始めているのが、マウスピース矯正!!代表的なものが「インビザライン」アメリカの株式会社が作製している製品である。なぜ流行るかというと、診断の手間がなく、機械が勝手にシミュレーションを行い患者さんにプレゼンができ、そのように機械がプレートを30枚作って、アメリカから送られてくる。そのプレートを歯科医師がはめるだけなので時間が要らず、簡単である。しかし途中で3回ぐらいはまらなくなってくる。その度にアメリカに送り、プレートが送られる仕組みだからである。治らなくても株式会社は責任がない契約になっている。 昔、早い安い簡単誰でもできる、しかも抜歯しなくても良いというキャッチフレーズの「ゆか(床)矯正」が流行ったことがある。インビザラインは、当院でもケースバイケースで、一時期導入していたこともあるが、2年程前からご希望される患者さんを受け入れない方針にしている。なぜなら、それだけで治らない、特に抜歯ケースでは治らないのがほとんどだからである。 治る基準も様々であるが、理想的なのは審美的(見た目)にも機能的にも(お口の使いごごち)が良いことである。それを考えずに矯正治療を行うとほとんどが後々顎関節症や歯の後戻りなどを起こしている事実がある。 まずは診断で、なぜそうなったのか原因を特定して、反作用の力をかけても後戻りが少ないように機能的(感覚器、筋肉、靭帯等)にもアプローチしないと成長期ならなおさら症状が悪化していく。頭蓋顔面領域だけでも、診断時に考えることはたくさんある。 しかしながら、診断もしない安易に始めるマウスピース矯正が蔓延しようとしている。それをお手軽さで受け入れている患者さんも多くいる。矯正歯科学会も警鐘を鳴らしてきている。 手技はもっと効率的にシンプルでも良い思うが、診断は患者さんが真に何を望んでいるのか、今何が問題になっているのか将来どうのようになっていくのか、原点に戻って考えるべき時なのかもしれない。 それには、歯科医師の治せる技術が必須なのは当たり前のことである。 もうミーハーな宣伝などは見たくない。
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